バッハ:トッカータとフーガ(フルート+バイオリン+チェロ)

先日のライブでやった「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」 



今まで機会があるたびにエレクトロニクス・サウンドや映像を織りまぜながら演奏してきたのだけども、今回はトリオでやってみた。オルガンのために書かれた4声のフーガを3つの楽器に落としこむのに少々苦労した。演奏してから数週間しかたっていないのに、今だったら別の方法をとったな、なんていうところもいくつかある。

バッハは先人の書いた名曲を他の編成に編曲をする達人だった。特にヴィヴァルディの書いたコンチェルトを写譜、アレンジするという作業は南国の巨人のスタイルを素早く習得するのに役立ったようだ。そして自分が作った曲も他の楽器のために編曲を繰り返し、「マタイ受難曲」などはその大半が過去の作品の書き直しだ。

とはいうものの、この「トッカータとフーガ」が後日他の編成にバッハ自身によって編曲されたとは考えられない。極めてバッハらしからぬ性質を持ったこの作品(トッカータの大部分を占める平行オクターブ、ペダルの独奏による主題の提示、演奏への細かすぎる指示、マイナーコードによる終結 etc.)はおそらく後世の他人による作品なんだろうと思う。(あるいは非常に若い時分に練習をかねて書いたのか・・・)そんな中、ピーター・ウィリアムズはこの曲の特殊性の理由として「本来バッハによってバイオリンのために書かれた作品なのではないか?」と言っている。

違うと思うけど・・・。

まあ、いいや。今、この曲を無伴奏バイオリン用にアレンジしている。6/19のライブでやってみるつもり。

Bach: Toccata and Fugue for flute, violin and cello
[楽譜] Toccata and Fugue

死者が増え続けるタイでの衝突



2006年のクーデターで追放されたタクシン元首相を支持する反政府グループ「赤シャツ隊」による武装デモに対して、平和の祈りを捧げる仏教僧。

2010.05.16 Bangkok, Thailand (via The Big Picture)

でっかいこと



何かでっかいことを成し遂げようとしているのならば、やってもいいかと人に聞くのをやめてごらんよ。


最近になって、若い時分にはちょっと年上の自立した女性たちに育てられた部分があったことを理解し始めて感謝している。男性の先輩たちは意外と「やってみなよ」と背中を叩いてはくれないものだった。



草書体のの楽譜



1912年に発表されたジュール・マスネのオペラ「ローマ」の3幕の手書き楽譜。ダンディに「秘められた、ほとんど宗教的なエロティシズム」(un érotisme discret et quasi-réligieux )なんて揶揄された音楽からは想像もできない、実にがさつな殴り書き。僕には何も理解出来ない。

henry charles bukowski said


紀元2010年の世界を想像出来るかい?もちろんどんな姿になっているかは爆弾に何をされたかによるのだけども。思うのだけども人間は朝食に卵を食べ続けているだろうし、セックスの問題も抱え続けているに違いない。詩を書いたり、自殺をしたり。


最近では「紀元」なんていう言葉は使わなくなってしまった。紀元前は量も質も変わることなく、こちら側だけが増えていく。キリストが生まれてからあとの時代をひとくくりにするには、いささか莫大な量の時間が積み重なり過ぎたような気がする。

それでも人間がやることは、本質的にはなにも変わらない。ブコウスキーは正しかった。彼の墓には “DON’T TRY” と刻まれている。