著作権と無縁に生きる

音楽活動を始めた頃からうすうすを感じていた(そのわりにはやけにはっきりと態度を表明していた)ことなのだけども、僕は著作権というものにどうもなじめない星回りに生まれてきたらしい。道理を理解する前から、法律を詳しく知る前から、とにかく関わりを持ちたくない分野のものであることに気が付いていたのだ。

それでも、とりたて生活でどのように使用してよいのか明らかではない「音楽」なんていうものを創る立場上、個人的に著作権管理団体やJASRACの横暴には反対してきたけども、権利そのものには「ベストとはいえないけども、ベターな案ということで・・・」なんていう、新橋あたりのおとっちゃん的態度でうつむいて生きてきた。

が、この頃になってやっと自分の「著作権に対するいやぁな気持ち」の源がわかってきたので、これからは著作権とは無縁に生きていくことを、こっそりとここで表明しておく。

理由は簡単だ。

著作権が本質的に持っている力は「創作者による作品の(部分的)オーナーシップの保護」だ。

創作者が保持できる所有権。

僕には限りなく無に近いところからものを生み出す「創作」と、すでにそこにある何かを自分のものとする「所有」が同時に存在しているという状態そのものが気持ち悪いのだ。作品そのものの価値が上がっていこうと下がっていこうと、それをうれしく思ったり残念に思ったりすることはあっても、僕はそれを生み出す際の労働にだけ対価を支払ってもらえればそれでいいと思っている。

「でも、自分の作品は、自分の子供のようにかわいいでしょう?」

こう聞かれたことが何度かある。

アホか!子供のほうがかわいいに決まっている。

というわけで、このサイト上の文章、音楽、すべて自由に所有してしまってください。