
自分が住む(正確には強制的に住まされている)地域に入ってきたイスラエルの戦車に対して石を投げるパレスチナの少年。
イスラエルとパレスチナの紛争の現実的な悲劇がここにドラマチックに切り取られている。イスラエル軍はミサイルと戦車を用いて戦い、パレスチナ人は石と爆弾を使って応戦する。
非常に均衡を欠いた戦争。
戦争と呼べるのかどうかも分からない。
平和を推進してきたすべてのイスラエルの大物政治家は元将軍であり戦争のヒーローだ。これには理由がある。現実の紛争の性質というものはは、戦闘地域で戦うことによってしか理解し得ないということだ。日本のテレビで解説されているように「歴史的背景」だとか「宗教問題」だとか「民族紛争」などという大義を胸に秘めて軍に従事している人は多くはないはずだ。(事実、イスラエル軍は当初から宗教と分離しされた組織となっている。どうもユダヤ教の指導者が「イスラエルは光の子供、パレスチナ人は暗黒の子供」などと記された冊子を配布しているようだけども、それは国内でも懸念されている。)
「本来の紛争の理由を忘れきって戦いが続行している」
だいたいそういうところなんだと思う。
平和は必ずもたらされる。
ただ、それがいつになるかがわからない。