何も生えなかった一日

28.04.2017

午前、楽器指導。麦酒歓談。

午、チキンライス、海鮮鉄板。

午後、曲作り。六重奏団飲酒。牛ステーキ、ティラミス。書見。


Fame is only good for one thing – they will cash your check in a small town.

– Truman Capote

有名になって良かったことなんて一つだけ。どんな小さな街でも小切手を現金化してくれる。

– トルーマン・カポーティ


朝方にオフィスを訪れてバイオリンを演奏してくれた美少女に「麦酒を飲みに行こう」と誘われ、結構長いこと生きてきたけれども朝の10時にそのようなお誘いを受けたのは初めてではないかと喜んでいた。

今日49歳の誕生日を迎える友人作曲家が昼過ぎに訪れたので、中華鉄板焼きに誘い麦酒。その後、六重奏団のメンバーが訪れ少々強い酒。夜は近所の子供達を引き連れてワインや日本酒に溺れていた。

帰宅してテキーラ。たまにはこういう非生産的に過ごすのもいい。


自由のための植林

27.04.2017

午前、オーディション。楽器指導。曲作り。

午、牛ミノシチュー。

午後、曲作り。ラグー・ボロネーゼ作成。書見。

Árbol de la esperanza, mantente firme.

– Frida Kahlo

希望の木よ、しっかりとしていなさい。

– フリーダ・カーロ


10代の頃、コンクールなどで好き勝手に演奏しても何も賞をくれないので、みんなと同じ感じで少し上手に演奏してみたところ、あっさりと賞をいくつか貰った。今日45歳になって未だに自由にやっていられる理由は、若い時に認められることの面白みのなさを知ったからだと思う。

賞を与える審査をしたこともあるけど、そのような依頼は絶対に断るようにしてかなりの年月が経った。年寄りが若者の将来に何かを期待するということは、悲しいほどに社会の発展を阻むものだと理解したから。

自分の木は自分で植えて、自分で育てないといけない。今後も自由でいたかったら。


補筆の心構え

26.04.2017

午前、曲作り。

午、ビンナガのスープ。

午後、曲作り。チキンカレー作成。書見。

A little thought and a little kindness are often worth more than a great deal of money.

– John Ruskin

ちょっとした気遣い、ちょっとした優しさは、分厚い札束に勝ることが多い。

– ジョン・ラスキン


いい作品を作りたい、賞賛されたいという気持ちが全くなくなったとは未だ言えないような未熟者だけども、そんな希望を持っても嘘の作品しか残らないことは十分に理解している。

「合唱用の曲にピアノ伴奏を付けてくれ」と数日前に頼まれていたので、取り掛かってみるとなんのことはない、死んだ友人、セグンドの作品だった。若い時の仕事なんだろう。少々難もあるけども、気遣いと優しさがある。

セグンドも僕も曲を書く時、気持ちは演奏する人たちに向かう。演奏する時は観客に向かう。クライアントやプロデューサーのことは念頭にない。そういう種類の人達は苦手なので、マネージャに一任しているわけだ。

しかしこれから先、一体どれだけセグンドの未完の曲が出てくるのだろう・・・。


プレAI時代

25.04.2017

午前、曲作り。

午、炒麺。

午後、曲作り。サウンドチェック監督。ハムサンド。書見。

Experience is what you get while looking for something else.

– Federico Fellini

経験って、他の何かを探している時に手に入るものなんだ。

– フェデリコ・フェリーニ


生まれながらに怠惰な僕は、今やっていることは楽しくても、数日後に始めなければいけない案件のことを考えると、ツングースカ大爆発の跡のように陰惨とした気持ちになってくる。ここ数日は来週に迫ったロックコンサートの楽譜作りが嫌で、自分で自分に忙しいふりをしながら後回しにしてきた。

正確に言うと、歌詞を聞き取って楽譜に表すという作業が苦手なんだ。子供の時から歌を聞いてもほとんど歌詞に注意を払わず生きてきたからだろうと思う。

まあ、いい。そのうちこういう作業はAIがやってくれるようになることを期待している。


筋肉的/精神的エネルギー

24.04.2017

午前、耳コピ。演奏会場視察。

午、鶏モツスープ、炒飯。

午後、曲作り。ガンべロッソスパゲッティ作成。書見。

There is a muscular energy in sunlight corresponding to the spiritual energy of wind.

– Annie Dillard

筋肉的なエネルギーが陽光にはあるの。精神的なエネルギーが風にあるように。

– アニー・ディラード


天気を操ることが出来る人は、人類史には数人位はいたのだろうと思うけども、残念ながら僕はそういう人に出会ったことがないし、現代はそういう人が不在の時代なのかもしれない。

でも、天気によって行動を変えない愚鈍な人のことを僕は信用しない。会場の音響によって、演奏方法をその逆の性質に変える人たちのことを信用しないように。

「今日はショーペンハウエルについての講義の予定でしたが、風が強いので、雨月物語とソーシャルネットワークの関連性についてお話します」なんていう大学教授がいたら嬉しいんだけどなあ。

僕が学生だったら「風が強かったので、家で新美南吉の童話に出てくる久助について・・・」と言い訳しているのだろうけども。