僕は君たち人間たちが信じられないであろうものを見てきた。
オリオン座の肩先で燃え上がっている宇宙船。タンホイザーゲートの近くで暗黒にきらめく人工オーロラも見たことがある。
そういう思い出も 時の中に消えていく
・・・まるで雨の中で流される涙のように。
死ぬ、時が来た。
「ブレードランナー」のレプリカントであるロイが作品の終盤で放ったこのセリフ。人造人間に自我が芽生え、とんでもない能力を持った人類の敵になっていくなかで、最終的にたどり着いたのが詩的な表現だったというのが実に美しい。
「雨の中の涙」のくだりは台本にあったのではなく、ロイの役を演じたルドガー・ハウアーがその場の思いつきで入れたもの。
オリジナルはこれ。