音の中のアンモナイト


05.12.2018




午前、企画会議。オフィス行脚。楽器練習。




午、親子丼作成。




午後、曲作り。ラグー・ボロネーゼ作成。書見。




Life is made up of marble and mud.


– Nathaniel Hawthorne


人生は大理石と泥でできているんだ。


– ナサニエル・ホーソーン




一枚のレコードを聴いていて、それを初めて買ったときの状況、風の匂い、陽の陰りを思い出す時がある。ジャケットを見てから財布を開けてみて、買うのを諦めた日のことも。あまりにも個人的な心象で、中身である音源とは何の関係もない感覚だ。




小学生の頃、もらった年玉を握りしめて電車に乗り、中古レコード市でオイストラフが弾くシベリウスの協奏曲の12インチレコードを買って帰ったところ「なぜ普通の子どものようにおもちゃを買わない」「ためになる本でも買わない」と親に叱られた。普通のLPの3倍程の値だったからかもしれない。だから余計に丁寧に聴き、普段の3倍の美しさを見出そうと必死になった。墨絵に松風を聞こうとするように。大理石の中にいるであろうアンモナイトのことを想うように。




だから今でもその録音は美しく聞こえる。

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