矛盾を前に

22.08.2019

午前、清掃整頓。楽器練習。

午、ジャークチキン。

午後、高校授業訪問。原稿。螞蟻上樹作成。書見。

If you want to improve, be content to be thought foolish and stupid.

– Epictetus

上達したかったら、馬鹿とか阿呆とか思われてもニコニコとしていなさい。

– エピクテトス

昭和中期の東北の漁村で国道につながるバイパスを建設する予算が下り、これで街が発展すると喜んでいた青年がいた。建設が始まる直前に絶滅の恐れがある鳥が一羽その地域で見つかり、東京からバイパス建設反対の声が上がり、代わりに散歩道のようなものが作られることとなった。青年は「鳥一羽に人間は負けた」と呟き、東京に職を求めて漁村を離れた。

そんな話をラジオの朗読で聴いたことがある。40年も前のことだから、詳細は違うかもしれない。

バイパスを作るのが正しかったかどうかは今になってもわからない。でも散歩道は都会の人間のエゴと田舎や自然に対する歪んだ憧憬でしかないだろう。

前世紀の後半、バイオリン演奏の音量が上がり、末期にはすべての録音物の音圧が上がった。アートは以前、技術の暴走を抑圧するものだと思われていたけども、現在では完全に従属するものとなっていて、せいぜい政治の暴走を揶揄する道具だと信じて疑わない人たちが多くなってきた。

年寄りのノスタルジーかもしれないけども、アートは純粋に美を表すことができると今でも僕は思っている。

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