未だ元気な白鳥

05.06.2019

午前、曲作り。和声指導。

午、緑バナナのスープ、牛レバーのステーキ。

午後、曲作り。原稿。サウンドチェック。コンサート。書見。

Swans sing before they die – ’twere no bad thing should certain persons die before they sing.

– Samuel Taylor Coleridge

白鳥は死ぬ前に歌う、それはそれ。ある種の人は歌う前に死ぬ。

– サミュエル・テイラー・コールリッジ

音楽家が死の前に、あるいは引退間際に生涯で最も美しい作品や演奏を残すことを、決して鳴かない、あるいは上手く鳴くことができないと言われる白鳥が、死の前に美しく歌うと西洋で信じられていたことから「白鳥の歌」と呼ぶ。アーティストの願望と聴衆の心理を融合させた、非常にロマンチックな擬え話だけども、イソップやプラトン、アリストテレスも言及しているくらい、その起源は古い。

今日は90年代の政治的なスピーチを切り貼りした音源の上で即興演奏するというギグがあった。実は20年前に同じ音源の上で演奏をしている。当時はスペイン語を理解しなかったので、完全に声色とリズムだけを感じ取って弾いていたのだけども、今は話している内容も文脈も理解できるので、完全に違った種類の演奏になったのだと思う。

演奏を終え「じゃあ、また20年後に演ろうか」と笑ってキーボード奏者と別れた。

また違った演奏ができるかもしれない。その前に死ぬかもしれない。どっちでもいいけど。

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