パスタ in ストックホルム

16.01.2013

午前、中原中也の詩を熟読。曲作り。大量のデモを聞いて取捨。若い作曲家たちのためのシンポジウムを企画。

午、ジャガイモのスープ、レバーステーキ、木苺のジュース。

午後、室内楽コンサートの監修。編曲。車の制御用CPUを再び盗まれ落胆。

夕、鯛とやさいのホイル蒸し焼き、鮭のパスタ作成。

スウェーデンの大学で教鞭をとっていた頃、僕のクラスに飛び級で入ってきた16歳の少年がいた。全てにおいて幼いのはともかく、周りの20代の学生と比べて圧倒的にお金がなかった。いつもストックホルムで一番安い食堂で昼食を取っていた彼に、たまにみんなで「そこでいいから一緒に食べよう」と付き合った。

雑居ビルの2階にあったそのレストランはイタリアパスタ屋。2種類のパスタと寸胴の鍋に温められた3種類のソースが日替わり(だと思う)で提供されていて、好きなパスタと好きなソースを選ぶ仕組みだったと思う。安い、旨い、早いなのだけども、翌日その少年に「一緒に食べない?」と訊かれると僕らは苦笑いしながら「ごちそうするから他のところに行こう」といつも応えていた。

なんでだったのだろう?実家から大学に通っていた彼に比べて、独りで暮らしていた僕たちは、夜遅くの演奏や練習をしたあと家で軽食を食べるのみだったから、昼食くらいは人間的な形式に従ったものを食べたかったのかもしれない。

そんな彼も今では米国の何処かの大学で教授をしている。何を食べているのだろう、と時々考える。

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