アンチ・コンクール

12.05.2019

午前、楽器指導。息子と遊戯。

午、セントルイスカットリブ。

午後、散策、グローサリーショッピング。原稿。シナモンロール。書見。

There is nothing noble in being superior to your fellow men. True nobility lies in being superior to your former self.

– Ernest Hemingway

周りの人よりも優れていても何も偉いことなんてない。本当の貴やかさというのは、以前の自分よりも優れている時に現れるものなんだ。

– アーネスト・ヘミングウェイ

世にある音楽を大雑把に仏に分けると、録音されることを目的とされた曲と、そうではないものに分けることができる。(もちろん、他にも色々な分け方はある)「いとしのエリー」も「ボヘミアン・ラプソディ」も「ミュージック・フォー・エアポート」も録音されることを前提に、あるいは録音しつつ作られた。バッハのシャコンヌや君が代、シューベルトのピアノソナタなんかは、録音のことは念頭に置くことなく作られた。コンサートで演奏されることも考えられてはいないと思う。

どちらのほうが多いのだろう?半々くらいか。現在劇場で仕事をしていることもあって、僕が書く曲の多くは舞台用のような気もするけども、録音のやり方も考えながら作られたものも多い。

セロニアス・モンクやヤッシャ・ハイフェッツは、余りその辺りの差異を考えていなかったように思える。ライブでの演奏も一流だったし、録音物も立派だ。おそらく自宅で準備しているときも、下手な演奏をすることなどなかったのだろう。

クラシック音楽界隈では楽譜に忠実であることが良しとされているけども、ジャズやポップスでは原曲を違うやり方で調理することが良しとされている。どちらも今だけの流行りだ。どちらも元気な若者が現れて変えてくれるだろう。

今日は早朝から元気な若者が家にやってきて演奏を披露してくれた。同伴の父親が「コンクールに出て賞金で楽器を買いたい」という。なんの気品もない話だけども、目を瞑って同意した。

近い将来、どのような音楽が世を席巻するのだろう。秘めやかな期待と、淡い諦念に胸が痛む。

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